3DプリンターをDIY(調整編)
組み立て時の疑問4点については、次のように解決
①温度センサー(熱電対)は、解説書・パーツ一覧には「Spare Thermistor」とあることから「予備」
だったのだ 組み立てたヘッドには、既にしかり装着されていた
②CoolingFANとTurboFANのコネクタの正しい挿入箇所は、制御ユニットの基板に印刷されている名称
をみると、Cooling-Fanが右で、Turbo-Fanが左の端子であった
ビデオでは逆であったが、電源投入時に動作するのはCooling-Fanであることから判明
③LCDパネルケーブルの正しい接続は、ビデオでは、EXP1(左側ソケット)のコネクターが制御ユニッ
トの右側ソケットに接続 EXP2が左側のソケットに接続されるビデオの内容だが、「通常クロス
するような配置にしないはず」との発想からでてきた疑問
制御ユニットの基板に印刷されている名称をみると正しかった
この基板、逆さまに取り付けるようになっていることから実装は左右逆になるのである
④Coolingファンが上部2カ所ネジ止めされるが、下部が5mm程度浮いてしまう
ビデオを再度確認すると、このネジには+ネジが使われている 六角ネジではなかった
寸法を確認すると、六角ネジはM3*20、一方+ネジはPM3*18、何と長さが2mmも違うのだ
六角ネジを使うとフィラメント固定レバーが動かなる 危ない危ない
+ネジに取り換えて、締め付けもぐらつかないよう軽めに締めて解決
さてさて、以上の組み立てにおける疑問が解決したと言うことで、いよいよ調整に入るが、解説書(英語)
を訳しながら進める
(1)電源コード・プラグ
キットに添付の電源コードはコンセントプラグ側が3極になっている 2極変換プラグを家中探した
が見つからないので、古いPCの電源コードに取り換えて装着
(2)電源スイッチON
LCDパネルの表示は一見問題なさそう
(3)ヘッドのホームポジション決め
①ホットプレートの4隅のネジをまわして、4mm程度ネジの先端が露出するようにプレートの高さ
に設定する
注意1)この4mmの意味は、Z軸ストッパーSWの遊び間隙
②操作メニュー[]-[]を選択すると、ヘッドが動き出す X軸、Y軸、最後にZ軸が動いて手前左
隅で止まる
注意1)ホームポジションに動かす前に、ノズルの温度をPLA設定にしてしまうと、ポジション決め
の時に、誤ってノズルを触ってしまい、やけどします(私は2回も指をやけどした 痛いよ~!)
注意2)Z軸ストッパーSWの取り付け位置は変更できるようにネジ止めホールが7cm位のスリット
状になっている
組み立て時には自然と最下位に止めてしまいがちだが、これを上から3cm程度の所に固定した方
が無難(再開だと最初にホームポジションに移動したとき、ノズルの一部がプレートぶつかってし
まう私は、直ぐに電源を切って大事には至らなかった)
③操作メニューで[]-[]を選択し、ヘッドが手動で動くようにする
ホットプレートの4隅のネジをまわして、全ての箇所で、ノズルの先端とホットプレートの間隙が
0.1mmとなるよう4隅のネジで調整する
注意1)実はこの0.1mmの間隙調整が出来を左右する一番重要な調整
プリンター用紙を挟んで引っかからない程度の間隙
私はこのとき細心の注意を払わなかったので、印刷時の第一層がプレートに定着しなくて、
4回ほど失敗した
(4)フィラメントの装着
①操作メニューでヘッドをホームポジションに移動する
②操作メニュー[]-[]を選択し、ノズルとプレートの温度を上げる
添付のフィラメントはPLA素材なのでノズルの温度が200℃くらいになったら、先端をやや斜めに
切りそろえたフィラメントをフィラメント固定ネジを押さえながら強く差し込むとノズルの先から
溶けたフィラメントが糸状でグニュグニュとでてくる
注意1)①の操作をしていないと、プレート状でグニュグニュを回収しなければならず、熱いノズルに
手が触れて火傷することになる
(5)試験印刷
操作メニューで[]-[]-[]-[]を選択すると、ヘッドが動いて印刷が始まる
この時ノズルやプレートの温度が所定の温度に達成していないと温度上昇待ちとなり、所定の温度に
達すると自動で印刷が開始される
test印刷物はこれ(↓) 因みにSD100%(完成)まで操作パネルの表示では3時間19分51秒を要した(室温30℃)
(6)考察
①どうでも良いことだが、印刷中はステッピングモータの騒音以外に「ピロヒョロピロ」とまるで
R2D2の声のような音がスピーカーからして五月蠅さを感じさせない
できることなら完成時にスターウォーズのテーマを流して欲しかった
②プリンター全体が振動するので、テーブルなどの共振波長と一致するとプリンターがズレて
テーブルの表面に線傷ができる
プリンターの脚の部分にビニールテープを貼って底のバリによる擦れ傷防止を図る
③出来上がりの品質は,第一層め辺りの不具合も目だ立たず、表面も実になめらか フィラメントの
色は白だったが塗装しなくても光沢もあって充分実用的
④試験印刷はペン立てだったが、出来上がり重量33g 今日現在PLAフィラメント1kgで
2,366円なので素材原価は78円 百均で買うよりは安い!
(早速、Aゾンさんで「PLA素材 1kg 直径1.75mm 約340m イエロー」を注文してしまった)
(7)懸案
①LCDパネル表示のX,Y,Z文字が点滅しているが、何かのアラームではないのか心配
②同じくX値が-10、Y値が-15と表示され、0でないがどうやって0校正すればいいのか(Z軸は0)
③Y軸は左右に軸があるが、手動で非同期的に位置決めする 実にアナログ的なのが気になる
④運転後、しばらくするとノズル、プレート共に25℃に下がるが、ホームポジションに戻すと
ノズルがプレートに触る高さになっている
振動なのか温度なのか分からないが再度Z軸を調節して間隙0.1mmを作らねばならない
プリンター用紙ではおぼつかないのでシックネスゲージをゲージを注文した
唐突ですが質問があります。このプリンタ(恐らくM508)のエクストルーダーモーターの部分にフィラメントを入れたときに、ノズルから出ないのですが原因は何かわかりますか?以前に試したときに、フィラメントを入れたら取れなくなってしまったので、それが原因なのでしょうか?
そうですM508です 初めて3Dプリンターを使うことになったのですが、素晴らしいの一言です
ところで、ご質問の件、
「出ない」、「取れない」から、単純に想定してみました
(1)ノズルの温度が溶解温度に達していない
(2)抜き差し時、送り出しノッチを充分に押し込めていない
恐らく(2)でしょう。思いの外、指の力が要ります。
質問主の名無しです。
ご回答ありがとうございます。どうやら、ノズルの溶解温度が何故か低く、ノズルに詰まったまま刺してしまっていたようです。ノズルを変えたら治りました。
ノズルが原因だったんですね。よかったですね。
ノズルの温度はコンソールに表示されるようになってますが、その時はどうだったんですかね?
その時は200度だったんですが…なんででしょうかね?