Release: 2018/04/29 Update: 2019/03/25

3Dプリンター(トラブル編2:ノズル詰まり)

3Dプリンター(ALUNAR M508)を購入して8ヶ月、ついに”ノズル詰まり”が発生した

巷では、よく”ノズル詰まり”の話題が掲載されているが、その原因を説いたサイトは見当たらない

印刷物も積帯しており、まずはノズル周辺部品を交換し、修理することにした

幸いにして消耗品と判断して購入しておいたALUNAR M508用「ノズルセット」が役立つことになる

 

 

 

 

 

 

 

実はこのセットは現在”販売終了”になっていて、購入するにはALUNAR社からヘッドブロック、ヒーター、サーミスタと

ノズルパイプを単品で購入せねばならず、なんとも厄介

 

とりあえず、

(1)ヒートブロックの取り外し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何度か”造形物なぎ倒し”事故もあってフィラメントの焦げが痛々しい

(2)新品ヒートブロックの取り付け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組み立て時には分からなかったが、あらためて繰り出し器の構造・原理がよく分かる

(3)フィラメントの引き込み機構チェック

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど・・・・・ (^_^)v

(4)ヘッダー部の取り付け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組み立て時には何気なくビデオをみて取り付けたヘッダー部だが、一度ナットが緩んだことがある

そのナットを締める時に”サーモスタット外れ”を起こしたことがあり、ヘッド温度測定が不安定になって”熱暴走”が

発生した痛い経験をした

今回はペンチも使ってしっかり固定

 

さてさて、取り替えたノズルを観て詰まりの原因を分析・究明

(5)ノズル詰まり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、”フィラメント折れ”が原因!!

ノズルパイプの入り口でフィラメントが切断され、新たにフィラメントを挿入しても切断箇所(切り口)にうまく力が加わらず

詰まったフィラメントを送り出すことができなかったのだ

(6)フィラメント詰まりの真の要因

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は故障の前、上写真の青色の線のところでフィラメントが切れていた

それを知らず印刷開始したのだが、印刷を止めたときには既にフィラメントは繰り出しギアを通過した後で

写真(5)のような状態になっていたのだ

すなわち故障の要因は、部品の劣化や不良ではなく、フィラメントの保管不良による折れとその誤対処によるものだったのだ(>_<)

 

 

やれやれ

されど、今回の修理で得た新たなるノウハウ・情報が次の通り

①新しいヘッドのヒートアップ(加熱)効率

 これまでヒートブロックの温度200℃を維持するのに100%のヒットアップを必要としたが、

 新しいヒートブロックでは40%程度の加熱で設定温度維持が可能となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②取り替えはノズルパイプとヒーターだけで良い

ノズル部は高温でフィラメントが溶けるので詰まるはずはない

今回のようにノズルパイプ部に詰まりが発生する可能性がある

また、ヒータも劣化するのだろう加熱効率が悪くなるのでヒータも予備を購入しておいた方が良さそうだ

 

(7)その他の反省点

  ①ヘッドは高い位置で止めて、十分な作業エリアを確保すべし

  ②ノズルの取り付け高低は、挟み込みネジの関係から必然的に決まる

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