Release: 2018/09/21 Update: 2020/04/11

介護ロボットを創る(通信機能編)

娘:ねえ、ネエ お母さん! お父さんAIスピーカー作ってんだって!

娘:『フリスク! テレビつけて!』って言えば良いのね

・・・・・などと無謀な会話から始まった介護ロボットの作成

ここで一挙に実用的なロボットを試作する

前回の「音声認識編」では、大笑いのフリスクだった

原因はフリスク(RaspberryPiZeroW)の処理能力(遅い!)

ので、介護ロボットをRaspberryPi3に変えて次の機能を組み込む

(1)お喋りさせる(音声合成)機能の作成

(2)介護ロボットとセンサーロボ(子機)間の通信機能を作成

(3)センサーロボにタッチセンサーを取り付け

 

1.お喋りさせる

  まずは、可愛らしくお喋りが出来るよう音声合成パッケージ”Open JTalk”をinstallする

 

  デフォルトでは男性の声なので、若い女性の声を持ってきて設定値などを変更する

  女性の声の音声パッケージは、ここMMDAgentサイトにあるExample-1.7.zip

    (現時点で最新パッケージ)をダウンロードし、/home/pi 傘下に置いて、以下の作業を実施

 更に、今回スピーカーはUSB接続のものを使うので、デフォルトでHDMI出力になっている音の出力先を

   USBに変更する

 さてさて、早速、喋ってもらいましょう

 あっはー 今日は雨が降ってました _(_^_)_ まだまだAIではありません!

 

2.介護ロボットとセンサーロボ(子機)間の通信

 ここが、私としては一番の肝でしたが・・・・・

 手足・目鼻となるセンサーロボ(ここにRaspberryPiZeroWを使っちゃいます)と通信できるように

 親機・介護ロボット(RaspberryPi3)と子機・センサーロボ(RaspberryPiZeroW)間でネットワークを

   作ります

 (1)介護ロボットをwifiスポット(DNS、DHCP機能具備)に仕立てます

   この介護ロボット、インターネット設備などがない老人ホーム等の施設で使うことを想定して

   ローカルなwifiネットワークを構築します

   使うパッケージはhostapdとdnsmasq(世の中便利になりましたです)

   で、それぞれの環境設定を済ませて、注意点は次の事項

   ①dnsmasqを使う場合、センサーロボ側からネットワークに接続するときには、

    介護ロボット側のDHCP機能を使わないと、その後の通信が上手くできない

    IPアドレスの払い出しでもいいのだが、

            ここはDHCP機能を使った固定IPアドレス付与方式を採用

    設定も簡単 介護ロボ側でdnsmasq.confを作成・編集

 (2)センサーロボ側の設定

   こちらは、普通にwifiネットワーク(SSID)にIPアドレス払い出しのまま接続させれば、

         固定IPアドレスが割り振られて立ち上がる

 (3)センサーロボにセンサーを取り付ける

   世の中には、介護ロボットと称して「見守り支援」というサービスがある

   まずは、圧力センサーを使って「お年寄りがベットから降りた」ことを通知するサービスを

         想定して次のサービスを構築する

   が、まずはデモ映像をご覧下さい(笑っちゃいけないよ!!)

少し解説

構成は次の絵のようになってます

 

 

今回のテーマは「通信機能」なので、蛇足ですが家の近所で通信距離を試したところ

なんと、なんと、家の中に置いた介護ロボットと、外に持ち出したセンサーロボ間が50mで

余裕で通信できてました(外部アンテナなしなのに、恐るべしRaspberryのWiFi )

HOME



コメントはお気軽にどうぞ

メールアドレスは公開されません。
また、* が付いている欄は必須項目ですので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。