Release: 2018/12/11 Update: 2019/03/25

3Dプリンター(多色刷り)

気がつけば今年も残すところ後半月

師走の恒例行事は、年賀状書き、大掃除そして、年越しそばを食べながら紅白、至って平凡!!

我が家の年間トピックス、締めは”3Dプリンターで年賀状を造る”としよう

さて、熱熔解積層式(FDM)3Dプリンターは、通常一つの造形物を複数の色で印刷することは出来ない

我が家で働く3Dプリンター(ALUNAR M508)も然り、ヘッド(ノズル)が一つしかないのでは痛仕方ない

しかし、造形途中で手動によりフィラメントを交換する機能がある

この機能を使えば、造形途中に違う色のフィラメントに取り変え、色を換えることができる

今回は、白色のハガキ地の上に、赤色で”謹賀新年”の3D文字を造形しようと思う

が、これまでのように、造形動作を見てて『この辺だ』と直感して「フィラメント交換」操作をやるのも脳が無い

そこで、ソースファイル(G-codeファイル)に「フィラメント交換機能」を埋め込むことを考える

G-codeの勉強はまた別の機会にすることとして、まずはG-codeプログラムの改変ポイント

 ①「フィラメント交換機能」をGコードでどのように表すのか

 ②「フィラメント交換機能」をどの位置に埋め込むのか

まず①は、素直に、1)ヘッドをホームポジションに移動 2)造形を中断 で良いだろう

そして②は、ソースファイルの中に「文字の層」造形の最初の行を見つければ良い

更に、1)は、リファレンス点への復帰”G28コマンド”を使い、G28 X0 Y0 と  G28 Z0 を使う

   2)は、@ pause で良さそうだ

そして肝心のソースの編集だが、3DプリンターサーバーRepetier-Server Pro 0.86.2のGコード編集を使う

このGコード編集には、層毎に表示・編集できる機能があることを最近知った (^_^;)

 

さてさて、以下に順を追って実演

(1)G-codeファイルをサーバーにUPしたら、ファイル一覧の目玉マークを押下(画像内赤丸の所)

 

(2)印刷プレビューとレイヤーデータが表示されるので、フィラメント交換したい層を右の[LayerData]の”+、-”で選択・表示させる

 

(3)2Dプレビュー画像を見ていると、5層目が文字(謹賀新年)の始まりであることが分かる

 

(4)表示タグを[G-Code]に変えてGcodeを表示させる

  なんと5511行が5層目の始まりかーッ !(^^)!

 

(5)先頭行(当該レイヤーの最初の行)番号をクリックし選択すると編集ダイアログが表示される

「Delete original Line]」のチェックは外して、挿入したい行を記述し、[Close]を押下する

  今回は、

    ヘッドポジションをホーム(X0,Y0,Z0)に移動 => G28 X0 Y0 と  G28 Z0

    印刷を中断しコンソールに”Filament exchage”と表示させる => @pause Filament exchage

  の2行を挿入した

 

 (6)”close”を押下すると、”Save G-Code”タグが表示されるので押下して変更をセーブして終了する

   (下の図のソースは上2行を間違ってます _(._.)_

 

(7)後は、通常通り「印刷」アイコンを押下して印刷を開始する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8)これで、5層目開始時にヘッドがホームポジションに移動し「中断」状態となるので、慌てずフィラメントを他の色に交換すればよい

  なお、再開は[print]画面の左に表示される”▶continue”アイコンを押下すれば、造形が再開される

出来上がりはこれ!(下の写真の中央)

 

さてさて、誰に出そうかな?

HOME



コメントはお気軽にどうぞ

メールアドレスは公開されません。
また、* が付いている欄は必須項目ですので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。