Release: 2020/04/30 Update: 2020/05/01

RaspberryPi(介護ロボットVol.3:タッチモニター編)

神戸での介護もコロナのお陰で一段落付いたので、1年ぶりにRasPiで「介護ロボット」の製作を再開する

まずは、ちゃんとした(笑 、ディスプレイを付けて介護士が操作できるようにRasPiをタブレット化する

ターゲット環境は次のとおり

  RasPi:RaspberryPi3

  OS:Raspbian Buster with desktop version February 2020 Kemel version 4.19

    ディスプレイ:ROADOM 7インチ タッチモニター(解像度:1024*600 静電容量式5点マルチタッチ)

さてさて、ディスプレイを買ったは良いが、同梱の説明書(取説)はB5版の「快速ガイド」1枚のみ!

「接続するとすぐ使える」とあったが、案の定defaultで立ち上げてもまともに動かない

ここでは、ディスプレイ周りに特化して基本的な設定方法を紹介する

(1)ディスプレイの解像度の変更

   解像度:1024*600のディスプレイにもかかわらず、Defaultでは720*480で表示される

   画面一杯に表示されるよう/boot/config.txtを編集

   /boot/config.txtに次の4行を追記する (”<=” 以降は値の意味を記述してます)

         hdmi_cvt=1024 600 60 3    <= width height framerate aspect(3=16:9) の順

         hdmi_group=2    <=1:CEA(TVで使用),2:DMT(モニタに使用) 

         hdmi_mode=87      <= 87:HDMI timingをhdmi_cvtでカスタム定義

         hdmi_drive=2     <= 2:通常のHDMIモード(音有り)

(2)モニターのスピーカが鳴るようにする

   Defaultでは音が出ないので、HDMI経由で音が出るように次のコマンド実施

   $ amixer cset numid=3 2                     <= 3:出力先設定 2:HDMI(ちなみに1:ジャック)

   確認は次のコマンドで確認出来る

   $ amixer cget numid=3

   numid=3,iface=MIXER,name=’PCM Playback Route’
   ; type=INTEGER,access=rw——,values=1,min=0,max=3,step=0
   : values=2        <= valuesが”2”になっていれば良い(Defualtha:0=自動)

 

(3)文字入力が出来るようにする

   タブレット化するためにキーボードを接続しなくても文字が入力できるようにする

   ①キーボードパッケージを次のコマンドでinstallする

    $ sudo apt-get install matchbox-keyboard

   ②日本語表示出来るようにフォントをinstallする

    $ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname

(4)タッチ画面のキャリブレーション

   Defaultではタッチ位置がズレる(隅ほど誤差が大きい)ので、

   次のようにキャリブレーションを実施する

   ①キャリブレーションパッケージのinstall

         $ sudo apt install xinput-calibrator

   ②キャリブレーション実施

    次のコマンドをリモートコンソールから入力すると、

    ディスプレイ上に+字のポインター位置が表示されるので、

    ここはマウスを接続しマウスで4箇所順番にタッチする

    (タッチペンのゴム部で指定すると、タッチ面が広く不均一なためか、

     微妙にズレてしまう)

         $ DISPLAY=:0.0 xinput_calibrator

   ③②を実施すると、リモートコンソール側に次のような設定値が表示されるので、

    /usr/share/X11/xorg.conf.d/99-calibration.confファイルを作成する

    <設定値表示例> Section行からEndSection行までをコピーし記載する

         Section “InputClass”

           Identifier “calibration”

           MatchProduct “TSTP MTouch”

           Option “MinX” “-27”

           Option “MaxX” “65466”

           Option “MinY” “200”

           Option “MaxY” “65444”

           Option “SwapXY” “0” # unless it was already set to 1

           Option “InvertX” “0” # unless it was already set

           Option “InvertY” “0” # unless it was already set

         EndSection

   (注意)添付のタッチペンは、ペン先でタッチするのではなく、

       ペン頭部のゴムでタッチする仕様です

       タッチ面が広いので、それに代わる物を物色中でーすw

 

 

 

 

 

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