六甲山
神戸は同じ港町横浜と違って山の法面に広がる街だ
その街の風景を一望に見渡すにはその山に登って見る方が良い
長い間その夜景を100万ドルの夜景と絶賛していたが、いつの頃からか1,000万ドルの値がつきだした
円高によるものと思っていたがそうではないらしい
同じ港町函館に広がる扇状の街に負けじと市長が宣言し直したらしい
六甲山、それは神戸を象徴する自然のランドマークだ
とある球団歌に”六甲おろし”があるが、その歌詞にある”蒼天翔る日輪”を見たくて登ってみた
登るには幾つかのルートがある「魚屋道(ととやみち)」、「石切道(いしきりみち)」、「徳川道(とくがわみち)」、「シュラインロード」、「アイスロード」
そして「トゥエンティクロス」などガイドブックには無数の登山道と紹介されている
健康のための登山が目的ではないので車で登る
暴走族を泣かせたヘアピンカーブが幾重にも続くので軽では少しおぼつかなくも感じたが、後ろに何台も連ねて優雅に緑の中をハンドル切る手も震えがちだ
やってきた山頂、と言っても山頂も幾つかある
標高の一番高いところ、ケーブルカーの終点、眺めの良い展望山頂とか展覧山頂とか等々
上った時刻も昼食時を過ぎた頃だったので、食事ができ、眺めを楽しめる「展覧」を選択
たかが931mの山、されど六甲山である、上る途中気に掛かったガスと言おうか雲と言おうか白い気体は見事に期待を外してくれる
そのうち六甲おろしが雲を吹き消してくれると思っっていたが、颪は海側にではなく北壁に吹くらしい
夜景を外して、蒼天の空と海そして新緑に映える街の景色に賭けた今日一日はむなしく過ぎていく